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医療者向けセミナー
2017年11月7日
介護職員を選ばない理由
介護職を選ばない理由を知って組織活動に活かしてね、という話です。

一般企業を経験した人たちが、職業訓練校の介護職員養成の授業や実習を通じて最終的に介護を選ばなかった人たちにアンケートを取りました。

なぜ介護職を選ばなかったのか?

①金銭面(給与が安い)
②不規則な勤務形態
③サービス残業が常態化されているから
④理想と現実のギャップ

特に①から③は一般企業の感覚から見て、割に合わない、ということです。
だったら一般企業でがんばりますわ。ということです。

④の現実とは何か

①利用者のための介護をしているように見えない
②人間関係がよくない
③不衛生
④身体的な負担と精神的な負担が大きい

だったら介護に来るな、と言われそうですが、それでは介護人材不足を解決できません。

実際に介護現場を経験してみて、一般企業を経験した人から見ると介護現場は
『常識外れ、常識が通じない』
『時代遅れ』
『組織が未熟』
『人間性の欠如』
『仕事という自覚が低い』
『努力をしない人が多い』
という印象を持っているようです。

それについて、彼らから聞いた言葉は
・指摘されたことのほとんどは、慣れてしまえば解決すること
・指導方法が統一されていない
・マニュアルがない、行き当たりばったりである
など、無用に新人や実習生を焦らせている、と思われえるような経験だったそうです。

彼らは一般企業で苦労してきたプライドがあり、当然新人や実習生を受け入れる用意があるのだろうと、思っていたようです。
そして介護に対しては、美しいイメージを持っている人もたくさんいました。
当然、利用者(お客様)を大切にして、人間性も優しい人たちで構成されていると思っていたようです(笑)

だったら介護に来るな、と言われそうですが、それでは介護人材不足を解決できません(2回目)

これらのアンケートを要約して出てきた、介護職員の深層心理は
『私だってわからないのだから、聞かないで!!』という心理です。
自信のない介護職員が、いきなり実習生をあてがわれるわけだから、一般企業を経験した大人には見抜かれるのです。

そして、その大人たちから見て、介護職が選ばれるために必要なことは、
『新人、同僚、利用者(お客様)、誰に対しても、明るい挨拶、マメな声掛け、ていねいな言葉遣いができること』
が今の介護職員に求められる態度だそうです。

※専門スキルどころではないところがなんとも情けないですな。

ちなみに、介護職を選んだ人たちの動機は、『実習が楽しかったから』だそうです。
先輩職員が優しいところは、新人も集まりやすい、ということです。
あとは、マニュアルや育成体制、評価などの仕組みが当たり前のように整備されていることです。
だから、現場職員には経営意識を、経営者には現場の苦労を、ともに共有する努力が必要なのかもしれません。

介護職員はもっと外に出て、組織人としての当たり前をもっと学ぶことが大切なようです。

知野吉和

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