知野吉和の介護職員のモチベーションを考えるコラム
2022年7月14日
捨てられた人は捨てられない
見捨てられ不安がある人は、別れることができずに、不幸になるんだよ、という話です。

見捨てられ不安とは、幼少期に経験する、寂しさの記憶からきます。
置き去りにされた、とか
本当に捨てられた、とか
親に、『山に捨てるぞ!』と言われた、とか
『おまえは拾われてきたんだよ』と親に言われた、とか

本当かどうかは関係なく、強烈な寂しさとして記憶に残ることで見捨てられ不安は完成します

親としては、近所のスーパーに買い物に行っただけで、子どもにとっては
置き去りにされた記憶として強烈に残ることもあるんです

大人になると、この寂しさは、ある種のパワーに変わります。

彼氏に尽くす人になったり
目立ちたがり屋になったり
起業したり

逆に、自信のない大人になることもあります
「どうせ自分なんて」とひねくれる人もいます
最初から人を信じない人もいます

すごく若い年齢で結婚する人もいます
(早く寂しさから逃れたいから結婚して安定しようとする心理)

経営者や管理者など役職者の中で、チームワークを乱す職員に注意できない人もいます
『じゃあ辞めます』といって立ち去られることの恐怖心があるのです
さっきまでさんざん「あいつはクビだ!」と言ってたくせに、本人を呼び出すと、「これからもよろしく」と
なだめにかかるのです

普段の仕事も部下に任せることができない人もいます

恋愛では、普段は強気にツンツンしてるくせに、「別れましょう」と言うと泣いてすがったりするパターンです

彼女が友達と遊んでるところに、いちいち電話したり、メールしたりします
『おれのいないところで楽しみやがって!!』と寂しさを怒りで表現します

見捨てられ不安がある人は、その苦しみの原因を、今の人間関係にぶつけます
今の人間関係が問題なのではなく、自分の心の問題なのです

こういう不健全なパワーで生きてもやがて失敗します
起業しようが結婚しようが、やがて、その寂しさがあなたを苦しめます
自分で作り上げて自分でぶち壊す、というやつです

だから、見捨てられ不安がある人は、経費がかかります
ダメな職員をクビにできないまま給料を払い続けたり
寂しさを埋めるために、酒を飲んだり、電話したり

なによりもやっかいなのは、自分で自覚できないことです
自分との対話が必要ですが、なかなか自覚させてくれる人もいません
この負のパワーが自分の持っている正のパワーだと思い込んでいるところも問題です
まさに不幸の選択をする生き方です

寂しさは、相手のせいではなく、勝手に感じるおまえの問題じゃ!
うっしっし

みんなが楽しんでると寂しくなる知野吉和

ページトップに戻る




医療・介護・保育の転職なら 株式会社MHP
〒541-0053 大阪府大阪市中央区本町2-2-5
TEL:06-6282-7021 FAX:06-6282-7081

Copyright 2009 株式会社MHP All rights reserved.