知野吉和の介護職員のモチベーションを考えるコラム
2021年6月17日
相手にも事情がある、とか言ってんじゃねーよ
ことなかれ主義の先生は、学生の悩みに対して、こう言って逃げる、という話です。

特に学校で、実習から帰ってきた学生が、
『先生、利用者にすごく怒っている職員がいたんです。その利用者さんは私に助けを求めてきたんです』
という質問に対して、ことなかれ主義の先生はたいてい
『その職員の方にも事情があったり、関係性があるから、一場面だけ見て避難はできないのよ』
と言います。

確かに、何かのトラブルで、被害者と思っていたら加害者だったり、事情を知らないとわからないことは ありますが、実習の場面で、実習生の見ている状況は、どんな事情を聴こうが、それは職員に問題があるんです。
きっとその学生は、「事情があるんだから」と言われて、モヤモヤして帰ったことでしょう。
間違っていることに対して、本当は先生も一緒に悲しみ、怒り、
『あんなところ実習先として失格だからこれから指導に行ってきます!』
としてほしいところですが、せめて、あなたは間違ってませんよ、いやだったよね、良くないよね、くらいの共感はしてほしいですね。

これは、介護相談の雑誌にもこういう視点のアドバイスが見られることもありました。

同僚の職員が特定の利用者に厳しい態度をしている、その利用者と職員の間に入るのがつらい、という相談に どっかのことなかれ主義の先生はやっぱり『その職員にも事情があるんだろうから』と大人のアドバイスをしやがります。

そもそも、悪い職員がいて、それに注意できない組織に問題があるのですが、 そこにどんな背景があろうとも、事情があろうとも、そんなものは配慮する必要はないのです。

利用者より職員の背景に配慮しろってどういうことらや!

そういうセリフを言うカッコつけのことなかれ主義に用はない!

うっしっし

知野吉和

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