2020年6月3日
オンライン授業はやる気格差を生む、けどいい。
コロナのおかげで今までのアナログ的な交流は避けられ、オンラインでの交流が促進されました。
ネットでの複数ミーティング機能は、非常に活躍しました。
実はちょっとオンラインミーティングは否定的でした。
そういった機器を使えない人の問題と、学びの目的が果たせないのではないか、という心配でした。
機器が使えない、設定できない問題に関してはこちらの第2、第3の手立てを持つことである程度フォローできました。
学びの目的が果たせない問題に関しては、逆に、オンラインミーティングは良かったです。
特に専門教育や、テーマを明確にしたものであるほど、オンラインラーニングは最適です。
そして何より良かったのは、学校でのやる気のない子の雑談のせいで、やる気がある子の学習が邪魔されない、という点です。
社会人向けのzoomセミナーにやる気ない人が来ることはまずありませんが、学生にはモチベーションの差があります。
対話型の授業をしたいところですが、今の日本文化では難しい、しかしオンラインでは、メッセージ機能で発言ができます。
積極性とか、声の大きさとか、目立ちたいとか、関係なく平等にその機会が与えらえます。
その代わり、先生の力量も試されます。
学生たちとの、ある意味余計なコミュニケーションで時間をつぶすような授業をしていた先生には間が持てないことになるでしょう。
今までの授業なら、『学生のやる気を引き出すのが先生の役目だ!!!』でした。
自分としてもやる気のない子たちを相手するのは非常に楽しかったのですが、残念ながら、オンライン授業は、やる気ない子を置いていくしかないのです。
オンライン授業でしつけは無理です。
オンライン授業では、学びたいことを学ぶことが中心になるのです。
だから、本来の学びたいことが自宅で集中して学べるので、優秀な専門性を持った人が全国各地で生まれるかもしれません。
オンラインなら、ある場所に行かないと学べない、ということがなくなります。
ただ、やる気ない子をどうするか、ですが、オンラインが進むほど、やる気のない子も、興味あることに触れられることになるでしょう。
そして、対面でのカウンセリングや、触れること、体験することの重要性が増します。
もっとも、専門教育はドイツのように働きながら専門教育を受ける方が学びの定着は良いはずですし、授業も単位ごとにオンラインでカスタマイズして自分好みに組み立てができれば、もしかすると入学、卒業のような学校の在り方はなくなるかもしれませんしね。
とにかく、せっかくのやる気ある人がやる気ない人に足をひっぱられない世界になって欲しいですな。
そういうモチベーションの高い大人を手本に子どもたちは夢を持つのです。
だから一時的にやる気ない子はちょっと置いて行かれますが、今は日本の再起動が先じゃ。
うっしっし
知野吉和