2018年12月10日
介護職員には副業を認めてはどうでしょうか
僕は、介護職員をやっていた頃、いろんなアルバイトをしました。
親戚の農家からハネモノ(規格外)の梨、洋梨を買い占めて、早番が来る時間帯に合わせて、職員玄関前で梨売りをやったり。
近所の電気屋さんに行って、売れ残りの家電を無理やり安く買い叩き、欲しい人に売ったり。
その電気屋さんが僕の好奇心を気に入ってくれて、結婚式場のビデオ撮影のバイトを世話してくれたり。
その撮影の関係で知り合った人から、小学校の入学式の集合写真の撮影のバイトをしたり。
そのまた関係でカーオーディオの取り付けの仕事をもらったり。
爬虫類ショップのバイトしたり。
これが縁で県外のショップの立ち上げのお手伝いとか、爬虫類マニアのお宅にまで動物を運んだり、ワニの捕獲を体験したり、楽しかったです。
また、事務長の奥さんの通院のお手伝いしたり。
レンタルビデオ屋さんでバイトしたり。
そのお店にある非売品のノベルティ商品やプロモーションビデオをヤフオクで売ったり。
モクズガニ漁のお手伝いしたり。
女子職員の私服を集めてフリマで売ったり。
施設に食材を運ぶ業者さんと仲良くなり、自販機ビジネスを相談したけどあんまり儲からないから、アイスクリームを売ったらどうかと言われ、お祭りでアイスクリーム屋さんで大儲けしたり。
調子に乗って焼きそば、わたあめを追加して、さらに儲かったり。
今の自分があるのは、介護職員経験よりも、副業で得た経験やコミュニケーションの方が大きいです。
ここで得たセンスは、『新潟・福島水害』『新潟中越地震』の災害ボランティアセンターの運営で活かされることになりました。
私たちは、いろいろな体験をしてきた高齢者と向き合うことになります。
モノを知らない、話のわからない、は、若いうちはいいかもしれません。
ただ、高齢者の話を聞いてるだけでも楽しい、教えてもらえるから良い、というのは、興味があれば誰でもできることです。
いろんな経験が武器になるのが介護です。
逆に介護しか知らない、というのは、武器を持たずに戦場に行くようなものです。
だから、介護職員には、仕事の質を高める意味でも、離職を防ぐ意味でも、または、介護現場のつまらんゴタゴタに巻き込まれないためにも、または、巻き込まれてもそれにいつまでもとらわれないためにも、副業を認めてはどうでしょうか。
狭い組織で悩んでいる介護職員さんに出会うといつもそう思います。
もっと広い世界を見ろ! うっしっし。
知野吉和