2019年3月12日
なぜ介護に魅力がないのか?
介護に魅力がないと言われる理由を分析してみました。
結論から言いますと
憧れの職業というのはだいたい非日常なのです。
介護はどちらかというと日常なのです。
警察、空港、医療現場がドラマ化されやすいのは、非日常だからです。
介護は日常だから、ドラマにしにくいのです。
そういう意味では「渡る世間は鬼ばかり」はすごいですけどね。
でもやっぱり若者にウケるのは非日常です
介護がドラマになればいいんだけど、日常すぎて作りにくいのです。
だから『任侠』という非日常を入れて『任侠ヘルパー』となりやっとドラマになるのです。
我々は非日常にカッコ良さを感じます。
飛行機の中で誰かが倒れて『この中に医者か看護師さんはいませんかー!?』
というから、ドラマになるのです。
飛行機の中で誰かが失禁して『この中に介護福祉士はいませんかー!?』
ではドラマになりません。
むしろ、近くのおせっかいおばちゃんがしゃしゃり出て終わりです。
だから、日常に魅力を感じる人が介護を選ぶのです。
元ヤンキーとか、昔悪いことをしてた人とか、生い立ちが非日常とか。
プライベートが荒れてるとか。(全部じゃないけどね)
平和を求める人が、介護に来るのです。
そこらへんの憧れの職業と同じような戦略では人は来ないのです。
介護現場で看護と介護が仲良くない問題も、僕はそこにあるような気がします。
看護が見ている非日常的な命に対する感覚と
介護が見ている平和な生活に対する感覚。
どっちがいいか、ではなくて、どう見ているか、ってことなんですけどね。
うっしっし
知野吉和