2019年8月6日
仕事は向き不向きではない!
新人さんから、『私、介護向いてないんでしょうか』という相談をよく受けます。
結論から言いますと、その職場が楽しくない、居場所がない、ということなんです。
簡単に言いますと、そこの職場での役割がない、人間関係がつまらない、ということなんです。
居場所とは役割と人間関係に大きく影響するものです。
仕事は、同じ業種だからと言って、同じ作業、同じ関係性ではありません。
そして、我々も、同じことをしていて、何が楽しいか、ということはそれぞれ違います。
介護の仕事の楽しさを聞くと、
今のスタッフといると楽しい、とか
自分の介護技術がレベルアップすることが楽しい、とか
利用者とかかわらないで、雑用したり、リネン交換してる時が楽しいとか
認知症の方との関わりが楽しい、とか
むしろ、リーダーとして仕切ってると楽しい、とか
とにかく同じ一日を過ごしている介護職員に聞いても、楽しく感じるポイントは様々なのです。
知識を深めることが楽しかったり、むしろ、生活のための仕事をしているだけで、帰ってからの方が生きがいだったり。 様々なのです。
やっていることと、楽しく感じるポイントは全く違います。
ちなみに私が19歳で介護業界に興味を持ったポイントは、『消極的で顔色伺いが多いから、簡単に上に上がれるチャーンス!!』です。
自分が楽しいと思えるポイントがどこなのか、ということは、いろいろ試してみないとわかないことですし、若いうちにわかったからと言って、人生が楽になるわけでもありません。
むしろ、自分の好きなことがわからないまま、がむしゃらに仕事をする時期があった方が、その後の人生を支えることにもなります。
失敗しない、後悔しない人生を歩もうとすればするほど、失敗と後悔の人生になります。
『もしかして向いてないかも』とあっさり離れるのでなくて、ちょっと自分を試して、何がつまんないのか、ということをじっくり探ったらいいと思います。
自分が何に喜ぶのか、苦しみの中から見つかることも多いのです。
あきらめずに、くらいついていただきたいものです。
私を悩ませる環境に問題があるんじゃ!と強気に行け!
うっしっし
知野吉和